講談社が昭和46年に発行した「国宝 源氏物語絵巻」です。

現存する源氏物語絵巻は、12世紀に執筆されて徳川家が所有し現在徳川美術館が所蔵する徳川本3巻と、所有者が変わって現在五島美術館が所蔵する五島本1巻の合計4巻。
いずれも状態よく保存するために、昭和７年に巻物の形から切り離して台紙に貼る額面装の形にされました。昭和27年に国宝に指定され、長年その状態で保管展示されてきましたが、近年研究が進み額面装の状態より巻物の状態の方が劣化しないことがわかり、令和２年に再び巻物の状態に修復されています。

こちらは、切り離された状態だった昭和46年に講談社が発行したレプリカで、解説本（写真の紫色の本）とともに販売されたものです。本の形に製本されておらず、切り離した詞書と絵画ごとに１枚ずつ台紙に貼られております。（写真6、7、8、9枚目）
経年の変化はあると思いますが、保管状態はとても良いと思います。

発行時の金額は
一時払い 37,000円
分割払い 38,000円
と記載されています。（最後の写真）

５０年以上前のお金の価値がどのくらいかはわかりませんが、分割でも販売されるほどですから、かなり高額なものだったのではないでしょうか？

源氏物語に思い入れがありますのと、大きくて重いため送料がかさみますので、価格交渉はご遠慮ください。大切にしてくださる方にお譲りしたいと思います。
赤い布貼りのケースを、購入時に入っていた段ボールに入れて、プチプチで包んでお送りします。

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